-6℃の熱い1日 [クルマが好き!]
去年の暮れ、カレンダーの都合で“あと1日”の仕事を残して、
あるイベントを見るために「ツインリンクもてぎ」へ行って来ました。
ほぼ数ヶ月ぶりに日の出前の高速を飛ばします。
こちらも、ここ数ヶ月遠出をしてなかったゴルフで出かけました。
エアコンに加え良く効くシートヒーターは年寄りにはとてもありがたいですね(笑)
長距離を快適に移動する道具としては理想的なクルマです。
トルクフルなエンジンと電光石火のツインクラッチは、
すでに7年を超えた今乗っても新鮮ですね。
この日は晴天に恵まれて風もなくサーキット日和だったのですが、
ゴルフの車外温度計は-5℃と-6℃の間を行ったり来たり・・・
家から100数十キロは北に向かっているので、
早朝は寒いとは思っていたのですが、
屋外に駐車しているクルマが白く凍っていました。
訪れたのは、毎年暮れの1日を古いクルマを走らせて楽しむ、極内輪の集まりです。
もちろんプライベートな楽しみですから非公開ですが・・・
どこぞのクルマ雑誌のライターさんなんかもチラホラと(笑)
この日の白眉はこのジャガーXJ220でしょう。
アルミで出来たシャシーとボディにGr.C譲りのV6ツインターボを載せて、
最高速220マイル(約350キロ)を目指した"スーパーカー”です。
20数年前に僅かな台数が作られただけの、
間近に見ることもない貴重なクルマです。
この日は快音を響かせてサーキットを走っていました。
いやぁストレートの速いことといったら・・・(笑)
パドックの駐車スペースにゴルフを止めた隣に、
ワタシにとっては忘れることの出来ない“泣ける”クルマがありました。
故小林彰太郎さんのライレー・ブルックランズ・ナインです。
思えば小学生の頃からの小林さんのファンで、
’50年代の「モーターマガジン」誌のインプレッション記事から、
創刊以来のCG誌をずっと読んで育ちました。
ワタシのクルマ趣味のすべての源が小林さんの書いた記事にあるのです。
編集長(小林さんはエディターと言われた)を降りて紙面でお会いすることも、
次第に減ってしまい、やがて1ページのコラムだけになってもファンだったのです。
頭の中では理解してはいても、急に旅立たれたことは本当に残念でした・・・
自分が初めてこの集まりに誘って頂きミニで走ったのも「もてぎ」でしたね。
そして、その時も小林さんはこのライレーでした・・・
気がつくと、久々に見るブルーのライレーにしばし固まってしまいました。
この日はヒストリック・フォーミュラで活躍されるご子息のドライブで、
久々にコースを走る予定でしたが・・・
早朝の寒さでオイル漏れを起こし、残念ながら走る姿は見れませんでした。
グリッド上に移動して、記念撮影だけ済ませ早々に撤収されているところです。
片付けの済んだ後にライレーを見ていたご子息と、
’75年3月21日の富士GCの前座でこのライレーが走った話題になり、
「我が家にもう40年もいるんですよ」なんて話が出来たのは、
この日一番の役得でしたねぇ。
あ、ワタシその日富士でその写真撮りましたよって(笑)
ウチの息子達がオヤジの愛してやまないミニを、
こんな気持ちで乗り継いでくれたらなぁ・・・なんてちょっと羨ましかったです。
ご家族だからこそのお話も聞けたりして、とても楽しかったですね。
この日の寒さは古い車のバッテリーには厳しかったようで、
あちこちでブースターケーブルや充電器が活躍していました。
ウチのゴルフもこのカッコいいジュリアスーパーの始動に電気を貸しました(笑)
大好きな’60年代のレーシングカーに比べると、
ヴィンテイジはちと弱いところではありますが(笑)
ブガッティはその生い立ちや機械的な美しさで圧倒されます。
独特のアルミホイールやボディパネルをとめるビスに掛けられたワイヤーなど、
じっくり観察できるのもこんな機会だからですね。
英国のバックヤードビルダーとして名高いリスターは、
ジャガーの6気筒を積んだモデルが有名ですが、
これはシボレーのV8を載せています。
XJ220と同じオーナーは有名なジャガーのコレクターで、
もちろんきれいなリスター・ジャガーもお持ちですが、
パワフルなアメリカンV8のこのマシンもとても楽しんでいるようでした。
ちなみにこのEタイプのロー・ドラッグクーペ(レプリカ)も、
エンジントラブルが起きるまではかなりのペースで走っていましたね。
それにしてもこの写真の中にあるジャガー他をすべてコースで走らせて、
濃い1日を過ごせるなんて・・・羨ましい限りですね(笑)
大排気量のマシンも面白いですが、
個人的にはこのアバルトなんか直球ど真ん中ですねぇ(笑)
なんと可憐で可愛いこと・・・
美しいアルファのTZ2ですがなんとナンバー付きです。
それにしてもため息が出るほど美しかったなぁ。
お金があっても買えないところが悩ましいですな(笑)
ニコニコとオースチンセブンを楽しまれているのは、
ホンダの元社長さんだったりします。
やっぱり、好きなんですよねぇ・・・(笑)
遠方から参加のオースチンセブンベースのレーシングカーです。
英国では80年以上も前のクラシックカーのパーツが手に入るそうです。
クルマ文化後進国の国民には信じられない話ですね(笑)
フランス製のアミルカー、実物は始めてみました。
が、悲しいかな知識が及ばずもっとよく見ておけばよかった。
隣にあったアルファ、さすがの貫禄で手入れも行き届いています。
最近は公道を使ったイベントも盛んなので、
皆さんナンバーはしっかり取っててますね。
これの元クルマがなんだか分かりますか?
ジャンセンヒーレーがベースのレーシングカーなんですが、
そもそもジャンセンヒーレーをもう見ませんね(笑)
ストレートのグリッドに整列したヴィンテージマシンたち・・・
日本ではないような景色ですね。
まだまだ写真は撮ったのですが、いささか食傷気味でしょうから(笑)
「ツインリンクもてぎ」のキレイなトイレでも・・・(違)
帰りはすっかり日も暮れて、1日たっぷり楽しみました。
おまけに年末の渋滞も重なって"たっぷり”ドライブも楽しみました(笑)
老体は翌日と新年は4日からのノンストップ高負荷運転にブロー寸前です・・・(苦笑)
2015-01-18 09:39
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コメント(7)
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寒さも吹き飛ぶなんとも贅沢なイベントですね。それも皆さん公道走行可能な状態にしているというのもすごい事だと思います。
XJ220に乗ってる方がいらっしゃると言うのもビックリ、私も同色の1台持ってます、1/43ですけど(笑)
by conta (2015-01-18 18:13)
貴重な車の写真掲載、ありがとうございます(^o^)プラモデルならある車種もチラホラ笑
by komakura (2015-01-19 23:37)
contaさん
コメントありがとうございます。
旧いクルマ好きにはたまらないイベントですね。
ヴィンテージレーシングカーが走っているのを見るだけでも、
貴重なチャンスですよね。
プライベートな集まりなので、ひとは写らないように配慮しましたが、
ドライバーの皆さんの平均年齢は高いですね(笑)
クルマにまつわる武勇伝なんかも面白いです。
by 1275GT (2015-01-20 21:59)
komakuraさん
コメントありがとうございます。
写真は夢中になってこの3倍位は撮りましたよ(笑)
使っていない空のギターケースの陰からプラモ発見。
クルマ、飛行機、鉄道、買うだけでそのままでした。
われながらイイモノ買ってるなぁ(笑)
by 1275GT (2015-01-20 22:16)
ねこざかなさん
いつもnice!ありがとうございます。
恐怖の1年で4台車検・・・最初の山を越えました(汗)
by 1275GT (2015-01-24 08:50)
久々の来店です(笑)
最新号にコメントするまで遠いなあ~
ちゃんと一字一句一枚一枚ゆっくり拝見してるので(汗)
それにしても羨ましい
やはりあるところにはあるんですね~
車も、お金も(笑)
三和のイベントでも走行会がありますが
敷居が高くて近づけませ~ん!
でも楽しませて頂きました~♪
by ちんたん♪ (2015-05-20 11:41)
ちんたん♪さん
コメントありがとうございます。
年寄りは先が無いので飛ばしますよ(笑)
お金では買えないクルマを間近で見られるので、
こういう集まりは出来るだけ見に行きたいですね。
ただし非公開なのでお誘いがないと行けませんが(笑)
2ヶ月ぶりにチェルシーが車検から帰ってきます。
消耗部品交換と少しのモディファイを頼みました。
早速、朝早く走ってみます(笑)
by 1275GT (2015-05-21 21:48)