続・アリーナから見た景色

チケットに書かれたアリーナ席の番号を頼りに到着したそこは・・・
タイラップで繋がれたパイプ椅子がずらっと並んだスペースでした。


ご丁寧にフェンスで仕切られたアリーナという指定席に着いて、
やれやれと椅子に腰かけて待つことしばし。


予定の時間にやや遅れてポール御大が現れたとたんに、
ウォーという歓声とともに全員が立ち上がり、
これ以降３時間近く誰一人座ることはなく、
パイプ椅子は手回り品置き場と化しました（笑）
なるほど、これがスタンディングってやつだな。


気が付くと、当日物販で買い求めたと思しき、
ツアーTシャツの大集団に囲まれていました。
絶えず嬌声を発する若者、ずっと踊り続ける女性、
どっちかというとポールに近い年齢の爺は、
無理してハイな気分になっても、なかなかにテンションが上がりません（笑）



ステージに近いということは、
巨大なモニターも目の前にあるということなので、
否が応にも老いた往年のポップスターをしみじみ眺めることになります・・・
朝一番に洗顔のため見た、鏡に映る己の人相と同じ老いた表情です（笑）


最新の機材と優秀なエンジニアを配したPAをもってしても、
あの張りのある声がたまに”しゃがれる”のを感じたのはワタシだけでしょうか。
背の低い奥さんは「前が見えない！」と文句を言いながら、
「ポール、疲れているみたいね・・・」とポツリひとこと。


もはや技術ではビートルズを凌ぐんじゃないかと思うほどの、
安定したバックコーラスの圧倒的な声量もポイントが高いです。
グッドジョブっていうやつですね。


今年のセトリはビートルズナンバー多め、さらに初演曲も多めで、
「さすがポール、こっちの弱点はわかってるじゃない」と思いながらも、
感無量の爺も涙を流しながら大声で歌ったのです（笑）
アンコールに入ってからの「ゲットバック」には泣けました・・・


「ブラックバード」の弾き語りはビートルズを弾く人たちにとって、
またとない”本物”のお手本でした。


「サムシング」の出だしがテナーウクレレなのは前回と同じですね。
息の合ったバックの上手さもあり、いつもながらファンを納得させる演奏です。



もちろん「レットイットビー」も「ヘイジュード」も、
まさにドーム１個分の大合唱でした。（笑）


ツアー最終日のサイリウムは今回はブルーでした。
例によってアンコールは延々と続き（笑）、
相変わらずパワフルな演奏が続きました。


古いテキサンでしっとりと弾く「イエスタディ」、
さすがに足が痛くなって着席したのですが・・・
結局、意を決して最後までスタンディングに付き合うことに（笑）


ステージの袖へ下がろうとすると、
無理やりヘフナーを渡されるといういつもの小芝居ありで（笑）
アンコール第二部へ突入です。


腕時計を指さしながら「モウソロソロネ」って、
聴いてる方も足ガクガクの爺ですからねぇ（笑）


全員が外に出るのにだいぶ時間が掛かり
やっとドームから脱出するとヒヤッとした風が妙に心地いい。
来年も来るのかなぁ、また来るって言ってたもんなぁ・・・
って、どちらも我慢比べの様相（笑）


今回はグッズまで手が回りませんでした。
黒いキャップは’09アメリカ公演のグッズで息子からのプレゼント。
当日並んで購入したのは、写真のロンTとプログラムの1蔓延！
フッフッフッ、ポール・・・絶対来るな（笑）

{前回までのポール日本公演記録は、
http://1275gt.blog.so-net.ne.jp/
こちらに・・・｝

コメント 2

アリーナ席良かったですね、数年前ドームに行った時は2階席だったのですがいつの間にかまわりが皆さん立ち上がっちゃて踊りだすし・・・・本当はゆっくり座って鑑賞したかったんですけどね。
半世紀まえに行った武道館ライブでは立ち上がったら係員におこられたんですが、様変わりです（笑）
by conta (2017-05-21 20:11) 

contaさん

いつもコメントありがとうございます。
まるでお祭りの中にいるようで、正直疲れました（笑）
なぜか動画撮影にかなり神経質になっていて、
ライブ中にも係員が絶えず巡回していました。
注意を無視して強制退去させられているヒトもいましたが、
もっとわかりやすい規制を考えてもいいのでは？
ヨウツベにはたくさん上がっているんだから・・・
by 1275GT (2017-05-23 12:41)