はじまり [MINI]
「ある朝、顔を洗って鏡を見ると険しい顔をした老人がこちらを睨んでいる・・・」
尊敬する小林彰太郎さんが書いた何かの記事の書き出しです。
元の文章にもう一度会いたくてネット検索や、階下の倉庫の古いCG誌を調べても、
膨大過ぎて見つかりませんでした、したがって不確かな記憶だけですが・・・
この後小林さんは早速アルヴィス3¹/₂ℓのベアシャシーを英国に送り、
長年の構想であったオープン・トゥアラーに仕立て上げた話・・・だったと記憶しています。
1枚目の写真は完成したアルヴィスを英国で試運転しているところですね。
ウインカー代わりの手信号が何ともマニアックですねぇ。
”一生に一度の贅沢”というのを教えていただいた一文でした(笑)
自分もそろそろ軟着陸用の落ち着き場所を探さなければいけない歳ですが、
諦めてしまうにはまだ惜しいような気がして・・・
”ならば”と修理を含めまだ乗り続けられる仕様に手を入れてみました。
自らの判断でキーを置くまでは乗り続けてやろうと思ったのです。
ここからはかなりマニアックな内容になるので“?”なヒトは読み飛ばしましょう(笑)
画像は主治医のクーパーガレージさんからの無断借用となっております、社長お許しを。
オイル漏れの原因はプライマリーギアのブッシュが摩耗したために、
クランクシャフトにガタがでてオイル漏れを起こしていたのかもしれません。
このブッシュの加工はかなりシビアな作業なので、熟練の技術にお任せいたします。(笑)
素人考えでは、トラブルの原因は正しいオイル管理もせずに、
定期的に走って駆動系を潤滑することもしなかったせいかと・・・
つまりほとんど乗らずに、たまに暖機もそこそこに近所を走ることを、
十数年続けたつけが回って来たんですね。
さてここまで行ったのなら、主治医のおすすめに従ってフライホイールを取り替えます。
今までのは写真のようにバイクのキャストホイールみたいに肉抜きしたスカスカのでした。
アクセルを踏むと素早く立ち上がり、離すとタコの針がストンと落ちるような、
絶えず回転数を稼ぐために軽くなっている、ウルトラライトというヤツでした。
これを少し重いのに変えれば、電光石火のシフトチェンジからも逃れられます。
これは丁度良さそうなのを英国から取ってもらいました。
まるで岩を踏みつけるようなメタルクラッチも少しは軽いのに変えれば、
難しいミートやジャダーからも救われますね。
今までナンバープレートの裏側に張り付いていたオイルクーラーを、
風の当たる場所に移すためにカッコいいナンバーステーを作ってもらいました。
やっぱり正解はここだったんだいい感じですねぇ(笑)
これからどれだけ楽しんで乗れるかわからないけれど、
なんだかワクワクしてきました・・・
2019-10-20 20:18
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コメント(4)
先日は遠路はるばるお越し頂きありがとうございました。
まだまだミニで遊びましょう!
今後もよろしくお願いします。
by 1988 MINI 1452S _ NAKAMURA (2019-10-24 23:21)
久しぶりに「小林彰太郎の世界」を引っ張り出してみたら、この写真がカバーに使われてますね。開いて見て活字が小さいのに吃驚❗️昔はこんなの読んでたのか?もはやアルヴィスの記事は追いきれません。嗚呼。
by tantan (2019-10-27 22:42)
NAKAMURAさん
ご返信遅くなりました。
32年目のチェルシーを快調に飛ばして無事帰り着きました。
あまりお話も出来ずあわただしく引き上げてしまい、
大変失礼いたしました。
またイベントがあるときは声をかけてください、
ミニに乗れるうちは喜んで参加させて頂きます(笑)
by 1275GT (2019-10-27 22:53)
tantanさん
いつもコメントありがとうございます。
ワタシも視力の低下には不自由しています(苦笑)
ふと、老いを感じたときに小林さんの様に仕事を減らしたり、
長年の宿題に手つけたり・・・出来たらいいのですが。
悲しいかな相変わらず慌ただしい日々を送っています(笑)
by 1275GT (2019-10-29 08:48)