ザ・ドライバー [MINI]
初めてサーキットをミニで走ったのはまだ乗り始めて間もない頃でしたね。
まさか、それがこんなに深くハマってしまう事になるとは思ってもいませんでした(笑)
昔、富士スピードウェイがFISCOと呼ばれていた時代に、
毎年、夏に行われていたイベントで4.3キロの本コースを走りましたが、
台数が多いのとドノーマルの1000ccのパワーでは、
高速道路を集団で走っているような感じでした(笑)
サーキットはミニに乗るまでは、もっぱらカメラを持って通う場所、
20代から30代にかけてレース写真はワタシにとって重要な趣味でした。
それにしても40年前のヘヤピン(FISCO)は時代を感じますねぇ。
レースはGC(グラチャン)の決勝ですね。
サーキットを走るレーシングカーは大好きでしたが、
走ることに興味はあっても、自分にはとても無理だと思っていたんですね。
新車の時の急ごしらえの排ガス対策用のパイプやホースを見ると、
軽自動車よりも低い出力やレスポンスの悪いエンジンの状態がわかるような気がします。
思わずこのエンジンでサーキットを走るのかよって思いましたね(笑)
大分慣れてもやっぱりパワーが物足りないと感じ、
定番のSUツインキャブ、チューニングヘッド、エキパイ、マフラーと、
次第に少しづつパワーアップが体感できるようになった頃、
タイミングよく、あちこちでミニのサーキットイベントが盛んになってきました。
おかげで、走行会という形でサーキットを思いっきり走れるようになったのです。
豆粒のような写真ですが、今となっては貴重な画像です。
実は動画もあります・・・が、なんと懐かしい8ミリビデオというやつです(笑)
当時は最新のビデオカメラですがという話は、ひとまず置いといて、
ここは日光サーキットという宇都宮の先にある1000m程の小さなコースです。
カートコースのような急なコーナーもありましたが、
一瞬4速まで入るストレートもあって結構真剣になって走りましたね。
しかし、実にのどかな写真ですねぇ(笑)
特に好きだったコースは筑波サーキット、今のコース2000というフルコースです。
ミニで走るのにピッタリなコースで、それなりにリスクもありますが、
とてもチャレンジングなコースで機会があれば必ず走っていましたね。
左の“12”のゼッケンの時にはタイヤは12インチながら165/65というのを、
買ったばかりの8本スポークのホイールに履いていました。
それより筑波を走り始めて最初の本格的な雨でした・・・(怖)
ダンロップブリッジでスピンした前車を避けて、
コース外を走ってドロドロになったのを覚えています。
それにしても、怖くて全然踏めませんでしたね(汗)
これはやっぱりタイヤがダメなんだと(笑)
次のゼッケン“13”の時は、この頃流行っていた扁平率55の12インチを、
格安で手に入れたホイールに組んで走ってみました。
すでに他の人たちよりもほんの少し多く筑波を走っていたので、
次はどっちに曲がるかぐらいはわかっていたのが幸いし、
数週でトップグループに追いつくことができて、
アレ、もしかして結構速い?・・・なんて勘違いするにはそれだけでも十分でしたね(爆)
好事魔多し、調子に乗って回しすぎてエンジンを壊し、
でも、それが縁で今も面倒をかけっぱなしのクーパーガレージの社長に出会い、
エンジンのOHとモアパワーのチューニングをお願いしました。
ワタシのようなヘタクソが乱暴に扱ってヘマをしても、
そう簡単には壊れないようにと、都合のいい頼みごともしました(笑)
このころから“道具”に頼るといういつもの悪い癖が顔を出し始め、
エンジンやミッションまで改造パーツを組んで走っていました(嗚呼)
SCCJのイベントに参加するようになってからは、
割り当てられた962のゼッケンは毎回カッティングシートで自作していましたね。
この頃から10インチのバイアスレーシングタイヤ、
今ではすっかり見なくなった、日本製のダンロップG5を使うようになりました。
1コーナーからヘヤピンに向かう短いストレートですが、
まるで居並ぶ強敵を抑えて先頭を走る・・・様にも見える“良い写真”ですねぇ(笑)
もちろん車庫の一番目立つところに飾ってあります(爆)
カレンダーの数字を何回も拡大コピーし、厚紙に貼って型紙を作り、
両サイドとボンネット用に3枚、計9枚の数字を毎回カットして作っていました。
黄色、白、ブルー、赤、などその都度色を変えていたのがわかりますね。
この頃にはブレーキや足回りも強化して、ロールバーも入っていました。
己の腕の未熟さを少しでも“道具”で何とかしようという・・・(笑)
やがて10インチのSタイヤ、ダンロップ93Jが発売になり、
この写真の日に初めて履いたのですが、雨のち曇りという路面状態でも、
すごく安心感があったのを今でも覚えています。
ただ、タイムに反映されなかったのはタイヤを使いこなせなかった、
というよりも自分くらいのペースではあまり関係なかったんでしょうね(笑)
こうなるともう止まりません。
リスクなど二の次でどんどん魔改造に走り、
それでもパワーアップしても不思議としばらく乗ると感じなくなって、
挙句の果てには次なる手段に打って出るのでした・・・
1300ccのチューニングミニを、
クーパーガレージでいちから作ってもらうことにしたのです。
結構な贅沢メニューだったので、もちろん予算が足りません(笑)
予算捻出のために趣味のカメラや撮影機材、
ミニカーコレクションのほとんどが消えていったのは、
趣味の等価交換ということで覚悟の上でしたが(泣)
でも、実は後で再び買い直したミニカーもあったりして・・・(苦笑)
もう、走行会でサーキットを走らなくなって10年以上にもなります。
この間は結果的に2台になってしまった、
コースに出ないレーシングカーのようなミニの世話に明け暮れ(笑)
いつしか経済的にも体力的にもつらい年齢になってしまいましたが、
2台とも車検を維持し、乗り辛いながらも走らせることで元気を貰っています。
扱いずらさを楽しむ、単なる移動の手段としてではなくクルマを楽しむ、
時間はかかりましたが長年の思いがかなって、至福のときですな(笑)
年に数回、誘われて訪れるサーキットには、
大先輩のドライバーの方々が嬉々として走っています。
自分も、そろそろヘルメットを新調しようかな・・・
2016-04-10 09:26
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素晴らしいミニ人生ですね、うらやましいなぁ。 ロータスエリート?やアルファザガート?を従えた一枚は逸品です。
by conta (2016-04-10 17:39)
いろいろ寄り道をして30代でやっとミニにたどり着きました。
こんな小さなクルマに乗り始めたおかげで、
自分の性格では考えられないくらい多くのひとと出会い、
たくさんの夢を貰い、楽しい人生になりました。
多くのことを乗り越えてきましたが、
やっぱり人生は楽しんだもんが勝ちでしょうね(笑)
by 1275GT (2016-04-12 22:22)
歴史があっていいですね♪
僕は壮行会には出ないので、なんか羨ましいです。
でも、ジムカーナ何度か出たのですが、カントリーではボディがねじれて、なんか雑巾絞ってるような感じがして......
でも、周りからは優雅に走ってたねぇなんて言われ...
マイペースで時々トコトコ走るのがやっとであります。
by Teru (2016-04-13 07:39)
30年も同じクルマに乗ったのは初めてなので・・・
言われてみれば歴史ですねぇ(笑)
ドアノブのスプリングの感じだとか、窓から見える景色とか、
もうカラダの一部分みたいな感じですね。
ナガモノはホイールベースが長い分、直進安定性がいいですよね。
知り合いのバンはパイプでがっちりしたゲージを組んでいましたが、
やっぱり捩じれるんですね。
ミニでサーキットを走り続けると次第にボディがゆがんで、
ドアの開け閉めに影響が出るといわれています。
by 1275GT (2016-04-14 13:09)